・ムーディーズ・インベスターズ・サービス・インク(MOODY‘S) 7.オペレーショナル・リスクに関する項目 (1)リスク管理の方針及び手続きの概要 当金庫では、オペレーショナル・リスクを「事務処理において、役職員が正確な事務を怠ったり、あるいは事故・不正等を起こすことにより、金融機関が損失を被ったり、信用を毀損するリスク、及びコンピュータシステムのダウンまたは誤作動等、システムの不備等により金融機関が損失を被るリスク、さらにコンピュータの不正使用、犯罪や事故等により、データ処理に伴う障害の発生やデータの毀損によって金融機関が被るリスク」と定義しております。 事務リスクおよびシステムリスクについては「オペレーショナル・リスク管理規程」に基づき、管理態勢強化に努めており、監査法人によるシステムリスク監査も実施しております。 リスクの計測に関しては、基礎的手法を採用しており、一連のオペレーショナル・リスクに関連するリスクの状況については、オペレーショナル・リスク管理部会で協議した結果をリスク管理統括部会に報告し、必要に応じて常勤理事会に報告しております。 (2)オペレーショナル・リスク相当額の算出に使用する手法の 名称 当金庫は、基礎的手法を採用しております。 8.銀行勘定に関する出資その他これに類するエクスポージャー 又は株式等エクスポージャーに関するリスク管理の方針及び 手続きの概要 上場株式、上場優先出資証券、株式関連投資信託にかかるリスクの認識については、時価評価及び最大予想損失額(VaR)によるリスク計測によって把握するとともに、ストレステストなど複合的なリスクを市場リスク管理部会、リスク管理統括部会、ALM委員会にて協議し、必要に応じて常勤理事会に報告しております。 一方、非上場株式、子会社、関連会社、政策投資株式、その他ベンチャーファンド又は投資事業組合への出資金に関しては、当金庫が定める「余裕資金運用規程」「有価証券の保有目的区分に関する規程」等に基づいた適切な運用・管理を行っております。リスクの状況は、財務諸表や運用報告を基にした評価による定期的なモニタリングを実施するとともに、適宜、市場リスク管理部会、リスク管理統括部会、ALM委員会にて協議し、必要に応じて常勤理事会に報告するなど、適切な管理に努めております。 なお、当該取引にかかる会計処理については、当金庫が定める「保有有価証券会計処理基準」及び日本公認会計士協会の「金融商品会計に関する実務指針」に従った適正な処理を行っております。 9.銀行勘定における金利リスクに関する事項 (1)リスク管理の方法及び手続きの概要 金利リスクとは、市場金利の変動によって受ける資産価値の変動や、将来の収益性に対する影響をさしますが、当金庫においては双方とも定期的な評価・計測を行い、適宜対応を講じる態勢としております。 具体的には、一定の金利ショックを想定した場合の銀行勘定の金利リスク(BPV)の計測や、金利更改を勘案した期間収益シミュレーションによる収益影響度、さらには新商品等の導入による影響など、市場リスク管理部会、ALM委員会、リスク管理統括部会にて協議し、必要に応じて常勤理事会に報告を行うなど、資産・負債の最適化に向けたリスク・コントロールに努めております。 (2)内部管理上使用した銀行勘定における金利リスク算定 手法の概要 金利リスク算定の前提は、以下の定義に基づいて算定しております。 ・計測手法 再評価方式 ・コア預金 対 象:流動性預金全般 算定方法:①過去5年間の最低残高、②過去5年間の最大年間 流出量を現残高から差引いた残高、③現残高の 50%相当額、以上3つのうち最小の額を上限 満 期:5年以内(平均2.5年) ・金利感応資産・負債 預貸金、外国為替取引、有価証券、預け金、その他金利・期間を有する資産・負債 ・金利ショック幅 金融庁の告示により定められた値 ・リスク計測頻度 月次(前月末基準) 55
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